“小椋 春歌” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:小椋 春歌 (3 件 / 1 ページ)

巡る世界の黙示録 少女戦隊ドリーム5

 

これは、美少女戦士(が強制的に僧職系男子と戦わされたり世界を救ったりする予定の)コメディです。 猫耳をつけた怪しい男に「ちょっと世界を救ってみませんか?」と声をかけられたごく普通の女子高生の要。 「冗談じゃない! 」と断るも、強制的に少女戦隊“ドリームピンク"をやるハメに。 ステッキを持たされ、恥ずかしい変身ワードを言わされ、 こうなりゃやけくそで敵を倒してやると覚悟を決めた要の前に現れたのは……へ? お坊さん――!? ツッコんだら負け! 少女戦隊ヒーロー章(ショー)、ついに解禁!

自らをマスコットと言い張る猫耳つけた(生えてはいない)青年・タマの手によって、強引に『少女戦隊ドリーム5』なるユニットの“ドリームピンク”に変身させられてしまった要。ドリーム5の目的は魔王と戦い、それを倒すこと……らしいのだが、目の前に現れた魔王はなんか普通にいい人っぽい普通の青年みたいだし、前任者だというドリームピンクの少女・美優はこっちに攻撃しかけてくるしでなんかキナ臭いぞ!?

誤:ニチアサ系変身ヒロイン戦隊魔法少女バトル

タイトルと表紙だけ見て↑のようなジャンルを想像して読み始めると盛大に一杯食わされる本作。「ドリーム5」言うて実質2人しかいないわ残りの3人の仲間を探す展開も特になく、そもそもふたりしかいないのにどっちもピンクという出オチぶり。

「魔王との戦い」自体がかなり序盤で自称マスコット男によるマッチポンプだったことが発覚するんですけど、もうちょっとこう、その辺をタイトルとかで匂わせることはできなかったんですかね…いや、面白かったんですけどこのラノベ戦国時代を生き抜くには罠の多すぎるタイトルだなって思いました(あらすじで確かにそれとなく不穏な気配は感じるけど)(そもそもかなり前のラノベだけど)。

正:坊主と魔法少女が繰り広げる仏道系調伏バトル

そんなわけで、この物語は僧職の青年・光明と、いきがかりで魔法少女をやることになった少女達が街を脅かす魔障を調伏する仏道系退魔バトルです。何を言っているかわからないとおもうが俺も(略)

光明は剃髪前の半人前の坊主なので見た目的な違和感はないですし、それはそれとして正統派な坊主需要にもこたえられる頭ツルピカなライバル美坊主も登場するので安心(?)。いやなんか、良い意味で「魔法少女×仏教異能バトル」として面白かったのでもっとタイトルとか表紙でその辺推していってもよかったのでは…と思ってしまうのですが(2回目)、駄目だったんでしょうかね…。

主人公・要の等身大な少女像が愛おしい

強い力を持っているが自分に自信が持てない光明が、前向きに物事をとらえられる要に渇を入れられつつ成長していく姿がアツかった。弱腰で悲観的な光明に対してヒロイン二人がわりとサバサバしており、しんどい展開でも物語が重たくなりすぎないバランス感覚も嬉しい。お寺の事情など深くはかかわらないまま、ありのままの光明を評価してくれる要の言葉には胸が熱くなりますし、元ドリームピンクこと美優がいつでも自信満々な姿もぐっとくるものがある。

要が、ヒロインでありながらヒーローの尻を蹴り飛ばす枠なんですけど、その一方でちゃんとピンチになったら光明に守られるし、魔障の引き起こす事件を目の当たりにして足が竦んだり…と、当たり前の女の子としても描かれるところが個人的にものすごくポイントが高く。ヒーローヒロインものとして、恋愛要素薄目の少女小説としてもとても楽しかったです。


恋する王子と受難の姫君

 

この王子、変態ストーカー!? 第13回えんため大賞特別賞受賞作登場!! 若き兵士・ミラは、とにかく悩んでいた。 なぜなら、お忍びで訪問していた大国の王子・アレクシスに、異常に気に入られてしまったから! 始めは気づかないフリをしていたものの、王子の行動はエスカレート!! 呼び出し、買い物当たり前。 「一緒にお風呂に入りましょう」ってマジ!? さらにはミラさえも知らなかった過去の秘密まで暴き出し……。 「あなたをずっと、探していました」――それって一体誰のこと? あべこべファンタジックラブストーリー華麗に開幕!

個人的お気に入り度数

 小鳥を助けようとしていたミラを助けてくれた隣の国の王子・アレクシス。最初は単純に「良い人」と思っていたんだけどなんだか様子がおかしい。どうやら自分はアレクシスの想い人で行方不明の少女・モニカ姫にそっくりらしいのだ。「そんなこと言われても僕は男だし……」などと思っていたらおじいちゃんの形見の首飾りにまつわるとんでもない秘密が明らかになって……!?というお話。

 最初は確かに「イケメン」だったはずのアレクシス王子がどんどん仮面はがれて「ザンネン」になっていくのがジワジワ来る。ていうか帯文句が秀逸すぎて、少なくても現時点ではそれなりに残念だけど「変態」というほどでもない気がするんだけどもう「変態王子」という印象がつきすぎて可哀想な勢い。シリーズ名がどうしても「恋する王子」といえません!!

 好きな子は虐めちゃうタイプ……だとしたってなんか色々な意味で過去のアレクシス王子はやりすぎだろうと思ってその辺割とサラっと流されちゃう事にはモヤっとしたけど何はともあれハッピーエンドでよかった。次巻は王子の変態度が更に上がっているらしいので色々な意味で楽しみにしたいです。あとマーシュいいキャラだよマーシュ。終盤のギャップ萌えに転がった。


読了記録まとめ[2012年2月分]

2月の読了冊数は22冊でした。(+感想書いてない本が実は2冊)
2月から本気出した!2年ぶりの20冊突破でした。

今月のピックアップ

紫色のクオリア 1 (電撃コミックス)
 コミック版「紫色のクオリア」が凄くよかった!!原作小説の第一章にあたる『毬井に関するエトセトラ』の最後までが収録されているんだけど、ゆりんゆりんな女の子のやりとりもメカメカしい部分もちょっぴりグロいところもしっかり描かれていて、原作再現度はんぱない。設定段階から綱島さんがガッツリ関わってる関係もあるからまた勝手が違うのかもしれないけど。
 とりあえず1話のラスト2Pで転がれますねヤバい続き楽しみ!!

2月の読書メーター

読んだ本の数:28冊 / 読んだページ数:7153ページ
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